2017/08/25 ニュース
発電所修理でヘリコプターから資機材が落下 関西電力
 8月3日に、関西電力の水力発電設備、黒薙第二発電所(黒部川水系、最大出力7600kW)の修繕工事中、資機材を運んでいたヘリコプターから約700kgの運搬物が落下した。発電所の北又えん堤を修繕する工事中に発生した事故で、空中に張り渡したワイヤーロープに搬器を吊るし、建設工事資材などを運搬する索道の設置に関連する資機材が落下したという。ヘリコプターを運用していたのは朝日航洋(東京都江東区)だが、この事故でけが人や設備の損壊などはなかった。両社の調査では、事故当日に搭乗員の誤操作などはなく、ヘリコプターの吊りフックも隙間なく閉じられていたことが確認されている。このことから、両社は事故原因をロックが不十分な状態で運搬したか、電気制御回路の誤った信号で吊りフックのロックが解除されたと見ている。両社は21日、対策を公表し、今後は▽吊りフックがロック状態にあることを、目視とゲージなどで物理的に確認してから使用する、▽今回使用したフックを今後は使用しない、▽吊りフックの電気制御回路に接続端子の緩みや断線、異物の接触など異常がないことを確認する点検項目を追加する--などを実施する。