2017/08/23 ニュース
アミタ、京丹後市のバイオガス発電設備を閉鎖へ

 アミタホールディングス(京都市)は8月21日、グループ会社のアミタ(同)が運営していたバイオガス発電設備「京丹後市エコエネルギーセンター(アミタ京丹後循環資源製造所)」を閉鎖すると発表した。同設備で今年5月に発生した事故を受け、土地と同設備を所有する京丹後市が同日に閉鎖する方針を決めたため閉鎖する。これと並行し、指定管理者のアミタは同設備の許可期限である9月4日以降、産業廃棄物処分業の許可を更新しないと決めた。同設備は、回収した食品残渣からバイオガスを発生させ、バイオガスを燃料に発電する。しかし、稼働後の5月に、発酵タンク設備の下部で発酵液の成分が混入した湧水が確認された。このため、アミタは5月18日から食品残渣の受け入れを停止し、原因を調査していた。京丹後市とアミタは復旧策を検討していたが、設備の修繕費用などを勘案し京丹後市が閉鎖を決めた。設備閉鎖は2018年春の予定で、アミタは9月4日付で同設備の運営を終了する。同設備はメタン発酵タンク(容量2300立法m)、ガスホルダー(3000立法m) 、ガスエンジン式発電機(出力80kW×5台)などで構成されている。