2017/06/12 ニュース
IHIなど3者、相馬市で小売電気事業会社を設立
 IHIは6月7日、福島県相馬市で特定送配電・電力小売の事業会社「そうまIグリッド合同会社」を3月10日付で設立したと発表した。同社と相馬市、小売電気事業会社のパシフィックパワー(東京都千代田区)の3社が設立したもので、資本金は990万円。出資比率は同社85%、相馬市10%、パシフィックパワー5%となっている。新会社は、同市内で太陽光由来の電力を有効活用し、地域経済の振興と発展に寄与するため設立された。
 同社と相馬市は、2015年度の復興庁公募事業としてスタートした『水素を活用したCO2フリーの循環型社会創り』で共同研究を行ってきている。その中で、今年度後半の小売電気事業の開始と、2018年度の特定送配電事業開始を準備していた。新会社の設立はその一環とされている。3者は、新会社の地域エネルギーマネジメントシステムを活用し、再生可能エネルギーの地産地消と地域主導の自律的な事業モデルを創出する。同時に、同社が同市内に建設する太陽光発電設備で発電する余剰電力を水素や熱に転換し、有効利用することも目指す。