清水建設は6月1日、産業技術総合研究所(産総研)の福島再生可能エネルギー研究所に設置した、建物付帯型の水素エネルギー利用システムが本格的な実証運転に入ったと発表した。両者が2016年2月から共同研究している案件で、計画では2018年3月まで実証運転を行う。これで実証設備の性能を検証し、同社が開発したスマートビルエネルギーマネジメントシステムでの最適な制御技術を確立する。
実証設備は▽太陽光発電装置(出力20kW)、▽水電解装置(処理能力・5N立法m/時)、▽水素貯蔵装置(約40N立法m)、▽燃料電池(3.5kW)、▽蓄電池(10kW)--で構成される。延床面積が1000㎡程度の建物利用に特化したシステムになっており、これらの機器は順次容量を増やしていく予定。