タクマが5月12日に発表した平成29年3月期連結決算によると、同期の売上高は1163億900万円(前年同期比2.8%増)、営業利益109億7300万円(19.4%増)、経常利益116億500万円(20.3%増)、当期利益85億5000万円(9.4%増)の増収増益となった。主要事業の概況では、環境・エネルギー(国内)事業の受注高が1635億500万円(116.3%増)と大幅に増加し、売上高も906億4300万円(2.4%増)、営業利益も117億2600万円(19.2%増)とそれぞれ増加を確保した。ごみ処理設備やバイオマス発電設備、下水汚泥焼却発電設備の建設とメンテナンス・運営委託の受注などが寄与した。受注した工事も進捗状況は順調で、進行基準などで売上高が積みあがった。
環境・エネルギー(海外)事業の業績は、受注高が30億7000万円(256.5%増)、売上高も22億2200万円(167.7%増)と飛躍的に増加。前年度の営業損失が2億2300万円から1億5400万円に圧縮された。東南アジアでバイオマス発電ボイラーの新規受注があったことが寄与した。民生熱エネルギー事業では、同期も貫流ボイラーや真空式温水機など高効率商品への更新需要、メンテナンス需要の獲得に努めた。伸び幅は環境・エネルギー事業には及ばないが、受注高は167億2400万円(1.7%増)、売上高は171億6400万円(4.7%増)、営業利益は9億1600万円(2.3%増)と増収増益を確保した。 今期は、バイオマス発電設備などの建設工事が大きく進捗する段階には増収が見込めるとしながらも、売上高700億円(4.5%減)、営業利益58億円(21.5%減)、経常利益75億円(16.1%減)、当期利益56億円(18.4%減)と一転して減収減益の見通し。