2017/03/23 ニュース
関電・日造、大津市でごみ焼却発電設備2基の建設・運営を受注
 日立造船と関西電力は3月22日、滋賀県大津市からごみ処理炉2炉の建て替えと運営事業を435億8500万円(税抜価格)で受注したと発表した。建て替えるのは市内の環境美化センターと北部クリーンセンターで、それぞれ1988年と1989年に稼動している。既に稼働から30年以上が経過し、老朽化が目立つことから今回の建て替えとなった。建て替え後の新環境美化センター、新北部クリーンセンター(ともに仮称)は、処理能力が175t/日(87.5t/日×2炉)、リサイクル施設19t/5時間となり、発電設備が新設される。新環境美化センターは今年4月~2023年3月に建設し、新北部クリーンセンターは2018年10月~2022年6月の間に建設する。設備運営の期間は竣工から20年間。
 
 稼働は新環境美化センターの焼却炉が2021年4月、リサイクル施設は2020年4月を予定している。新北部クリーンセンターは焼却炉が2022年7月、リサイクル施設は2022年4月を見込む。建設工事は同社などの共同企業体が実施し、建設後の運営は特定目的会社の大津環境テクノロジーが請け負う。関西電力は電力などの省エネルギー診断などを行い、これが初のごみ処理施設建設・運営事業への参画となる。この案件では、2施設間の仕様統一やICT技術などで、2施設を一体視して最適な運営に注力する。