2017/02/13 ニュース
多摩川HD、新エネも業績に貢献せず当期損失8800万円
 多摩川ホールディングスが2月10日に発表した平成29年3月期第3四半期決算によると、同期の売上高は25億3700万円(前年同期比24%減)、営業損失4300万円(前年同期は9000万円の営業損失)、経常損失1億200万円(1億3700万円の経常損失)、当期損失8800万円(1億8000万円の当期損失)と前年同期同様に最終赤字となった。主要4事業中、同期の再エネシステム販売事業は受注高が9億8300万円(73.7%減)と激減した。売上高も9億3300万円(47.7%減)と減少したが、セグメント利益は3400万円(2700万円のセグメント損失)と利益を確保した。下関市など3か所で実施している太陽光発電事業も、売上高は1億7200万円(4.1%減)、セグメント利益は5500万円(0.7%減)と伸び悩んだ。この反面、地熱発電所事業は売上高を計上しないかわりにセグメント損失も見られなかった。
 
 通期以降は、再エネシステム販売事業で販売網の拡大や営業体制を強化し、収益の最大化を目指す。太陽光発電所事業・地熱発電所事業は、新規案件の開発を強化し、自社の発電設備を増加させる。このほか、水素関連事業の事業性などを検討する「水素電力事業準備室」を設立し、事業化の可能性などを調査している。通期は売上高66億3300万円(8.6%減)、営業利益3億5400万円(26.8%増)、経常利益2億6000万円(23.3%増)、当期利益1億9200万円(16.4%増)と増益に転じる見通し。