タクマが2月10日に発表した平成29年3月期第3四半期連結決算によると、同期の売上高は804億3200万円(前年同期比2.5%増)、営業利益65億3600万円(8.6%増)、経常利益71億6900万円(10.3%増)、当期利益54億6300万円(1.5%減)の増収減益となった。受注高は1687億3100円(111.1%増)と大幅に増加した。
主要4事業中、環境・エネルギー(国内)事業の業績は、受注高が1473億8300万円(141.4%増)、売上高は624億2000万円(0.4%増)、営業利益は71億8300万円(6.9%増)と増加した。ごみ処理設備の新設や基幹改良工事、バイオマス発電設備の建設工事などを順調に受注し、受注高を積み上げた。また、受注済みのバイオマス発電設備の建設などが進捗したことも売上高に貢献した。環境・エネルギー(海外)事業は、東南アジアでバイオマス発電ボイラーを受注し、受注高は24億3600万(352.7%増)と躍進した。売上高も16億3200万円(179.2%増)と増加し、営業損失が前年同期の1億600万円から7000万円に圧縮された。民生熱エネルギー事業は、貫流ボイラーや真空式温水機などの受注高が132億5200万円(3.2%増)となり、売上高は122億3300万円(5.1%増)、営業利益は5億2300万円(3.1%増)とそれぞれ増加した。 通期は、老朽化したごみ焼却炉の更新や延命化、バイオマス発電設備の新設需要などを見込む一方、一部のごみ焼却炉の建設工事で進捗が期待できないと予測。それでも売上高は1180億円(4.3%増)、営業利益105億円(14.3%増)、経常利益110億円(14%増)、当期利益80億円(2.3%増)と増収増益を見込む。