関西電力は9月15日、JR大阪駅に隣接するうめきた2期暫定利用区域で、地下帯水層の蓄熱をビル空調に利用する実証事業を始めると発表した。帯水層から地下水を汲み上げ、熱エネルギーを採り出し、延床面積1万㎡以上のビル空調の熱源に利用する。同事業は、環境省の『CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業』に採択されており、10月に設備を着工。平成29年1月に実証運転を開始する。同事業の事業費は4億4800万円という。
同事業では、帯水層から汲み上げた地下水をヒートポンプを活用して夏季に冷房の熱源に活用する。この時生じる温排熱を帯水層に蓄え、冬季にで暖房の熱源として活用する。これで省エネルギー化とCO2排出量の削減を両立し、ヒートアイランド現象の緩和を狙う。また、夜間電力で冷水を作り帯水層に蓄え、昼間に利用することで電力需要のピーク抑制も目指す。同事業の同社を除く実施者は以下の通り。
▽三菱重工業、▽ニュージェック、▽環境総合テクノス、▽森川鑿泉工業所、▽岡山大学、▽大阪市立大学、▽大阪市