中部電力と日本電気(NEC)は6月24日、国内外の発電事業者向けに、火力発電の運転を支援するサービス事業を共同で実施すると発表した。同日に両社間で基本合意書を締結し、提供するシステムを2017年度に完成させたいとしている。
新サービスは、火力発電設備の運転データから故障の予兆の監視や、発電効率の低下、故障の要因分析を行い、火力発電所の運転を高度化させるもの。両社は2014年度から、新サービスを事業化するため、碧南火力発電所などで共同研究を行ってきていた。研究結果から有効性が実証されたため、両社でのサービス・システム提供を事業化する。開発中のシステムは、中部電力の温度や圧力に関する高度な運転保守技術とNECのインバリアント分析技術などを組み合わせたものになる。まず中部電力の火力発電設備に導入し、その後国内外の発電事業者にも提供していくという。