2016/03/04 ニュース
三菱電機、九州電力向け大容量蓄電システムを設置完了
 三菱電機は3月3日、九州電力向けに大容量蓄電システムの実証試験設備を納入したと発表した。新設備は九州電力豊前発電所構内(福岡県豊前市)に設置され、出力は5万kW、容量は30万kWhとなっている。キーハードの蓄電池は、日本ガイシ製の電力貯蔵用NAS電池を採用した。蓄電池は、20フィートコンテナ内に出力200kWのNAS電池と制御装置類を組み込んだ可搬型のコンテナ型NAS電池蓄電池252台で構成される。
 
 新設備は、同社が九州電力の「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」の一環として受注した。同社は日本ガイシにNAS電池を発注し、日本ガイシは昨年6月に生産を開始。8月中旬から据え付け作業に入り、今年1月上旬に全電池の設置を完了していた。九州電力は新設備を使用して、平成28年度から実証試験に入る。試験では、大容量蓄電システムの効率的な運用方法などを検証する。並行して太陽光発電設備の出力に応じて蓄電池を充放電し、需給バランス改善に活用する。