古河電気工業は2月18日。22kV級アルミ導体架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルとその接続用品を開発したと発表した。既に東洋エンジニアリング、山九プラントテクノが設計・施工する「パシフィコ・エナジー美作武蔵メガソーラー発電所」(総出力30.24MW)向けに受注しているという。
新開発のケーブルは、アルミニウム材料を電気伝導体に使用したもの。アルミニウムが伝導体のため、製造面では、主に伝導体に用いられる銅に比べて製造コストや価格変動リスクを抑えられる。施工面では軽量のため送電工事の省力化に貢献するという。ケーブルはビスキャス(東京都品川区)で製造し、接続用品は古河電工パワーシステムズ(横浜市)と共同開発した。今回受注したのはケーブル(約1万1000m)、終端接続部(屋内用3組、屋外用2組)直線接続部(約40組)。同社は今回の受注を弾みに、再生可能エネルギー分野で2018年度までにこれらの売上高を5億円以上に拡大する予定。