2016/02/01 ニュース
三重県知事、リニューアブルの風力案件に知事意見
 鈴木英敬・三重県知事は1月29日、合同会社松阪飯南ウィンドファーム(代表社員・リニューアブル・ジャパン)が提出した「(仮称)松阪飯南ウィンドファーム発電所」の計画段階環境配慮書への知事意見を公表した。三重県環境影響評価委員会が同案件の審議結果を28日に知事に答申したことを受けたもの。知事意見では、事業予定区域の周辺環境やそこに生息する希少な動植物などに配慮を求めている。
 
 同案件は、松阪市大石町、飯南町の周辺地域に最大出力2万5200kW(2100kW型機×12基)を建設するもの。知事意見の各論では、▽事業実施区域の周辺に住居があるため、工事時や稼働中の低周波音などの影響を極力回避・低減すること、▽天然記念物のヤマネや希少な猛禽類などを保護するため、工事・稼働時の環境影響を極力回避・低減すること、▽周辺河川への工事中の土砂や濁水で、天然記念物のネコギギなど魚類への環境影響を極力回避・低減すること、▽日本棚田百選に選定されている「深野だんだん田」周辺から白猪山への眺望景観が大きく改変される可能性があるため、発電機の配置は専門家や地域住民、利用者の意見を踏まえて予測・評価すること--などを求めた。