2016/01/22 ニュース
JFEE、ボイラークリーニングシステムを発売
 JFEエンジニアリングは1月21日、ごみ焼却炉に設置されているボイラーのばいじんを除去する、圧力波クリーニングシステムを発売したと発表した。欧州の企業の技術を元に自社開発したもので、約1年間の実機実証試験で蒸気のロスがなくなり、発電量が増加することを確認した。
 
 ごみ焼却発電設備は、ごみの燃焼熱を回収し蒸気を作るボイラーがキーハードとされている。しかし、長期間運転しているとばいじんがボイラー内部に付着・堆積し、効率が低下する。同社はこのばいじんを効率的に除去するため、欧州で実用化が進んでいる圧力波クリーニング方式を導入。日本国内の焼却炉に適合する装置の配置や運転システムを開発しシステム化した。この方式は、燃料ガスと酸素を反応させて圧力波を発生させ、そのエネルギーでボイラー内のばいじんを吹き飛ばして除去する。同社では、この方式は蒸気の腐食・磨耗がなくボイラー寿命の延長が期待できるほか、コンパクトで既存のボイラー点検口に設置できるため、稼働中の施設でも改造が容易だとしている。