2016/01/14 ニュース
富士電機、独電池メーカーを買収し子会社化
 富士電機は1月13日、ドイツで燃料電池事業を展開するN2telligence GmbH(N2、ヴィスマール市)に出資し子会社化すると発表した。欧州の子会社、富士電機ヨーロッパ社(FEE)がN2の株式70%を譲受し、社名も「Fuji N2telligence GmbH」に改称する。今年度の売上高は50億円を目指す。
 
 N2は、燃料電池の排空気を用いた防火システムの特許を独占的に実施する権利を保有している。同社とは2009年から協業関係にあるが、同社は、この防火システム市場が今後年率約20%の伸びが見込めると判断。買収に踏み切り、欧州市場で燃料電池事業の強化・拡大を図ることを決めた。今後は、N2の特許実施権と同社の技術力などを活用して、販売~アフターサービスまでのエンジニアリング力を強化する。また、同社の技術とノウハウを活用して現地生産を開始し、コストダウンと納期短縮を図る。