2015/12/23 ニュース
日立造船、SPring-8でごみ焼却発電設備のビッグデータ管理システム開発へ
 日立造船は12月22日、高輝度光科学研究センターと共同でごみ焼却発電設備のビッグデータ管理システムの共同研究・開発に着手したと発表した。同センターの大型放射光施設「SPring-8」用の制御フレームワーク「Message And Database Oriented Control Architecture Ⅱ(MADOCAⅡ)」 を利用して開発する。この研究はMADOCAⅡを初めて産業に利用する作業となる。
 
 MADOCAⅡは、SPring-8を安定的に運転するための制御フレームワーク。このデータベース基幹部は、1秒間に100万点以上と膨大なデータを収集できる。これを利用して、同社は数万点の大容量のデータを高速に収集する技術を開発する。この成果から、来年度中には同社の運転状況管理システム「remonシステム」のデータシステムを置き換える。将来的には、インターネットを通じて、複数のプラントや機械・設備メーカーなどの様々なビッグデータを集約。運転員が判断しなくともよいごみ焼却発電設備の設計を目指す。