2015/12/02 ニュース
6者体制で国産バイオジェット・ディーゼルを5年後に実用化
 ユーグレナ(東京都港区)は12月1日、国産バイオジェット・ディーゼル燃料を2020年に実用化するため、6者協働で実用化計画を推進すると発表した。2018年の稼働を目指して、日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを旭硝子京浜工場内(横浜市)に建設する。実証プラントは千代田化工建設が設計・建設する。
 
 同社は、2014年6月からいすゞ自動車とバイオディーゼル燃料の研究開発を開始している。今年6月には、バイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術に関するライセンス契約、エンジニアリング契約を米シェブロン・ルーマス・グローバル&アプライド・リサーチ・アソシエイツと締結。バイオジェット・ディーゼル燃料製造の実現可能性を模索してきた。実証プラントは2016年夏に着工し、2017年冬の竣工と2018年前半の稼働開始を見込む。生産品目はバイオケロシン(ジェット燃料)、バイオディーゼルなど3品目という。計画に参加している6者とその役務は以下の通り。
 
 ▽ユーグレナ…実証プラント建設地の確保・設備投資・運営、バイオ燃料の製造、▽横浜市…実証プラント建設・運営への支援、▽千代田化工建設…実証プラントの設計・調達・建設、▽伊藤忠エネクス…微細藻類ユーグレナ以外のバイオ燃料原料の調達、生産物の需給・物流に関する調査・検証▽、▽いすゞ自動車…次世代バイオディーゼル燃料の評価・利用、▽全日本空輸…航空会社の立場から空港での給油などオペレーションに関わる提案