IHIは10月27日、自社の小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリー HRシリーズ」を納入した鳥取県の温泉発電所が開所したと発表した。湯梨浜町の「協和地建コンサルタント湯梨浜地熱発電所」がそれで、同発電所は、協和地建コンサルタント(島根県松江市)が鳥取県と湯梨浜町の東郷温泉温泉熱発電支援事業として計画した。
同案件では、熱源の温泉熱(約90℃)は東郷温泉管理協同組合から供給される。熱回収後の温泉は浴用などに利用され、来春以降は湯梨浜町が発電後の熱水を二次利用する事業(経済産業省の地熱開発理解促進事業に採択)にも活用される予定。同案件では、発電装置本体はIHIが,冷却塔など付帯設備と建設工事はIHI回転機械が担当した。