三菱重工業は10月26日、シンガポールでの廃棄物焼却発電事業に参画すると発表した。シンガポールの水処理・水供給運営事業大手、ハイフラックスと合弁で事業運営の特別目的会社を設立し、この新会社がごみ焼却発電設備を建設・運営する。出資比率は同社が25%、ハイフラックスが75%。新設備はチュアス地区に契約処理量3600t/日、出力約12万kWのストーカ炉となる。施設の完成・商業運転開始は2019年前半を予定している。総事業費は約7億5000万シンガポールドルと見込まれている。
設備の建設・運営は、同国環境庁から受託する形で25年間行う。設備の設計・調達・建設は、新会社がハイフラックスの子会社に委託する。機器類は、同社の現地法人Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte.Ltd.と、三菱重工環境・化学エンジニアリングが供給する。この両社は、ハイフラックスの子会社と折半出資で新設備を維持管理する事業会社も設立する。