2015/07/15 ニュース
ダイキン、相馬市で小水力発電設備を再実証運転
 ダイキン工業は7月14日、7月30日から管水路用マイクロ水力発電システムの実証運転を行うと発表した。同社は昨年11月に富山県南砺市で1回目の実証運転を行っており、今回2回目を福島県相馬市の大野台浄水場で実施する。
 
 今回の実証運転は、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の一環。同社は、大野台浄水場に最大出力75kW、22kWの発電システムを導入し、運転データなどを収集する。実証運転では、最大有効落差や最大流量条件から、発電電力は最大71.4kW、年間発電量は619MWhを見込んでいる。管水路用マイクロ水力発電システムは、▽発電機とコントローラーが一体化された省スペース構造、▽同社の空調事業と油圧機器事業で培ったモーター技術、インバーター技術を応用した高い発電率、▽発電機や水車を分解せずに磨耗部品を交換できるなどメンテナンス性を向上--などの特長を持つ。同事業の実証期間は12月まで。