2015/05/25 ニュース
三菱商事と東京電力、カタールで25年間の電力・水供給契約締結へ
 三菱商事と東京電力は5月25日、カタール電力・水公社(KAHRAMAA)と契約期間25年の売電・水供給契約を締結することで合意したと発表した。昨年5月にKAHRAMAAが実施した入札に両社が応札し、両社が設立したK1 EnergyがKAHRAMAAと交渉していた。
 
 このプロジェクトは、首都ドーハから20km南の地点に天然ガス火力発電設備(出力240万kW)と海水淡水化設備(造水能力59万立法m/日)を建設し、2017年からKAHRAMAAに電力・水を供給するもの。今後K1 Energyは、カタール発電造水会社、カタール国営石油会社、カタール財団と共同で事業会社「Umm Al Houl Power」を設立し、KAHRAMAAと正式契約を締結する。この新会社の出資比率は、K1 Energy:30%、カタール発電造水会社:60%、カタール国営石油会社:5%、カタール財団:5%となる。またK1 Energyの出資比率は現在三菱商事98.5%、東京電力1.5%だが、今上期中に東京電力の出資比率を最大33.3%に引き上げることを両社で協議している。