2015/05/22 ニュース
東京ガスなど、高効率のガスコージェネを共同開発
 東京ガス、三菱重工業、三浦工業、神戸製鋼所は5月21日、ガスエンジンの廃温水を蒸気として回収するガスエンジンコージェネレーションシステムを開発したと発表した。三菱重工業、東京ガスグループが7月に発売する。共同開発に参加した各社が、自社の既存製品や技術を持ち寄り、改良するなどして製品化した。発電出力は5750kW、発電端効率は45.3%となっている。
 
 三菱重工業は東京ガスと一部改良した自社のガスエンジン「18KU30GSI」を搭載した。このほか、三浦工業と東京ガスが共同開発した廃温水熱利用蒸気発生装置「VS-400M」、神戸製鋼所の小型蒸気圧縮機「スチームスター MSRC160L」を組み合わせて実装した。これでガスエンジンの廃熱を温水から蒸気に効率よく変換し、利用することが可能になった。この結果、排ガスボイラーのみから蒸気を回収する場合と比べ、蒸気回収効率が18.4%から28.4%に約10%向上した。電力と蒸気を合わせた総合効率は約71%という。蒸気の使用量が減る期間は、通常のガスエンジンコージェネ単体で稼働するよう切り替えられるため、ユーザーの使用状況に応じた利便性も確保している。