2015/04/01 ニュース
栃木県、下水処理場2か所で消化ガス発電開始
 栃木県は4月1日、午前0時を期して、下水処理場の鬼怒川上流浄化センター(鬼怒川上流流域の下水道の雑排水を処理)、巴波川浄化センター(同、巴波川流域の下水道)で消化ガス発電を開始した。両浄化センターでは、消化ガスを利用せずに焼却処理していたが、下水処理場の運用コスト軽減を図るため消化ガス発電事業の事業化を決定。平成25年度から準備に着手していた。
 
 両浄化センターに設置された発電設備は、容量210kW(105kW×2台)の燃料電池で、年間発電量は鬼怒川上流浄化センターが約160万kWh、巴波川浄化センターが約130万kWhとされる。事業費はそれぞれ約4億2000万円、約3億5000万円で、稼働に伴う削減額は約2100万円、約1600万円を見込んでいる。県では、県央浄化センターで2月1日から消化ガス発電を始めており、県央浄化センターを含めると消化ガス発電設備は3か所となる。