2014/11/21 ニュース
FCVついに発売 来年から商戦激化?
  トヨタ自動車は11月18日、セダンタイプの燃料電池自動車(FCV)、「MIRAI」を12月15日に発売すると発表した。平成27年末までに約400台を売り上げる目標を掲げている。希望小売価格は723万6000円(税込)で、元町工場で生産する。キーパーツの燃料電池は固体高分子形で、出力密度は3.1kW/L、最高出力は114kW(155PS)。2本の高圧水素タンクを備え、タンクの貯蔵能力は5.7wt%、タンク内容積は122.4L(前方60.0L/後方62.4L)。ニッケル水素の駆動用バッテリーも装備している。これら燃料電池スタックや構造部品などには、豊田自動織機と東レの技術が盛り込まれている。
 
 一方、本田技研工業は11月17日、コンセプトカー「Honda FCV CONCEPT」をベースにしたFCVを来年にも国内で発売すると発表した。国内発売後、欧米にも輸出する。Honda FCV CONCEPTは同社が開発していたFCXクラリティの後継モデル。燃料電池は従来型より33%小型化し、出力100kW以上、出力密度は3.1kW/Lと従来比で約60%向上させている。また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、航続距離は700km以上とする。水素タンクの再充填は約3分程度で完了するなど、ガソリン車並みに使い勝手を向上させた。