ユーラスエナジーホールディングスが運営する風力発電設備で損壊事故が相次ぎ、同社の安全管理体制が疑問視されている。同社は11月17日・18日と連続して損壊事故発生を発表した。まず17日は、岩手県釜石市一帯で運営する「ユーラス釜石広域ウインドファーム」(総出力4万2900kW:1000kW型機42基、900kW型機1基、平成16年12月運開)で、15日に6号機のブレードが破損したと発表した。同社は6号機の運転を停止し、事故原因を調査している。事故が発生したのは三菱重工業社製「MWT-1000A」で、ブレードが3枚とも破損した。
次いで18日には、島根県出雲市「ユーラス新出雲ウインドファーム」(7万8000kW:3000kW型機26基、平成21年4月運開))で17日にまたブレード破損事故が発生したと発表した。事故は落雷が原因とみられ、17日の5時52分に発生。ヴェスタス製「V90」E4号機のブレード1枚が損壊した。