2013/03/14 ニュース
アジア・欧米などで約19GWの地熱発電案件が進行中

 

グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市)は、米国の市場調査会社パイクリサーチが発行した報告書「世界の地熱発電プロジェクト:市場データ」を発売した。22頁で頒布価格は9万7040円 (税抜)から。 
 
 同報告書によると、世界各国で計454件の地熱発電案件が推進され、地表探査が開始されている。開発が計画されている国は64か国に上り、数年前の30か国未満から倍増している。地熱発電案件の90%は、地表近くで発生する蒸気や熱水を利用し発電する、従来型の地熱(熱水)発電計画。その大半は、世界のリフト帯か火山活動が活発な地域で行われている。
 
 マキノン・ローレンス・パイクリサーチ上級調査アナリストによると、平成25年第1四半期の時点で、約18.5GWに相当する案件が進行している。ローレンス氏は、「この発電能力の大半は、実際の発電にまで至らないだろう」としながらも、今後10年間この分野の開発事業が増加していくと見通している。また、地下に貯留層を作るための深層掘削と注入水を利用する強化地熱システム技術は、地熱発電が可能な地域を開拓する可能性がある。現在、北米、アジア太平洋、欧州で計252MW規模の発電能力が開発中だという。