北陸電力は10月22日、国の新エネルギー小委員会の系統ワーキンググループ(系統WG)に参加を希望すると発表した。自社の太陽光発電電力の受け入れ量が限界に近付きつつあるためで、12月中旬頃と見られる系統WGの取りまとめを受けて、同社の太陽光接続可能量を公表する。
同社の系統連係申し込み設備量(今年9月末時点)によると、既に連携している設備容量は30万kW、申し込み済みが23万kW、接続検討中が36万kWとなっている。また、北陸3県の設備認定量は、本年7月末時点で約103万kWに上っている。このほか、風力発電設備の受け入れ量は約15万kWと、自社と他社受電分の水力発電量約130万kWを含めると、供給力は約250万kW程度となり、低時期期の需要を将来的に上回るという。現在、系統連系申し込みの回答を保留している電力会社は5社に上っているが、同社は「他社の受け入れ量が限界となったため、北陸エリアで系統連系申し込みが急増することも考えられ、当社も余裕があるとは言えない」としている。今回の系統WG参加希望は、接続可能量の検証や接続可能量の拡大方策などを議論するため。ここでの議論も踏まえ、太陽光発電設備の接続検討と系統連系申し込み状況を精査し、結果を自社ホームページで公開する。