宇和島地区広域事務組合(愛媛県宇和島市)は、計画中の新ごみ焼却発電設備の入札でタクマを落札者に選定した。同組合の新ごみ処理施設総合評価入札審査委員会(委員長・川本克也岡山大学大学院環境生命学科教授)が審議し選定したもの。予定価格86億円に対し、同社の提示額は79億5000万円だった。
この案件は、宇和島市内に処理能力120t/日(60t/日炉×2炉)のごみ焼却発電設備、同20t/5時間のリサイクルセンターを建設するもの。工期は平成29年3月24日まで。設備には発電効率14%以上の蒸気タービン発電設備も併せて建設され、ごみの焼却熱を発電に利用する。発電設備は、自家消費分の電力を除いた電力は電力会社に売電される「出入自由方式」による並列運転となる。入札には同社のほか、荏原環境プラントグループ(西松建設四国支店とのJV)、三菱重工環境・化学エンジニアリンググループ(大成建設四国支店とのJV)が参加。しかし入札価格と価格以外で同社が84.70点を獲得し、落札を決めた。