桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が2009年に原型となる論文を発表した、次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池(PSC)」の国内企業による実業化が近づいている。積水化学工業株式会社(東京都港区)、株式会社東芝(東京都港区)、株式会社アイシン(愛知県刈谷市)、株式会社カネカ(東京都港区)、 パナソニック株式会社(東京都港区)らが2025年以降の量産を見据え研究を進めている。PSCはシリコン結晶よりも電力変換効率に優れ、製造においても半導体処理に必要な設備やレアアースなどの材料がいらないためコストが安く安定的に供給できる。さらに今までの長方形型ソーラーパネルと違い、軽くて柔軟であることからフレキシブルな形状に加工でき、荷重をかけられない屋根や壁などに設置できる。そうした中、東京都は2022年9月14日に都有施設における「建材一体型太陽光発電設備」のモデル事業に大成建設株式会社(東京都新宿区)とカネカを採択した。東京国際展示場や奥多摩水と緑のふれあい館などの施設の壁面にPSCを設置し、見える化を図り民間施設への普及促進につなげるとしている。
2022/09/22 ニュース
国内企業が次世代太陽電池PSCを2025年以降の量産を目指す
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