2019/01/07 ニュース
日立、車載用電池子会社の株式をマクセルなどに譲渡

 日立製作所は12月25日、完全子会社で車載用リチウムイオン電池事業を行う日立ビークルエナジー(茨城県ひたちなか市)の自社保有株式を、INCJ(東京都千代田区)とマクセルホールディングス(東京都港区)に譲渡すると発表した。このため、同社は同日、両社と基本合意書、株式譲渡契約を締結した。同時に、日立ビークルエナジーのバッテリーマネジメントシステムなど、一部の事業を完全子会社の日立オートモティブシステムズ(千代田区)が譲受する。その対価として、日立オートモティブシステムズも日立ビークルエナジーの株式を取得する。これにより、日立ビークルエナジーは同社の連結対象から外れる。株式譲渡後の出資比率は、▽INCJ・47%、▽マクセルHD・47%、▽日立オートモティブシステムズ・6%--となる。議決権比率は、▽INCJ・76.2%、▽マクセルHD・14%、▽日立オートモティブシステムズ・9.8%--となる予定。今回の株式譲渡は、同社がINCJの情報ネットワークやマクセルHDの電池技術などに着目し、それらの経営リソースを活用して日立ビークルエナジーのグローバル競争力を維持・強化できると判断。株式の譲渡を決めた。