2018/02/05 ニュース
メガソーラー開発遅延も再エネ事業で約30%の増収 アストマックス
 アストマックスが1月31日に発表した平成30年3月期第3四半期連結決算によると、同期の業績は売上高36億500万円(前年同期比41.1%増)、営業利益8900万円(42.8%減)、経常利益600万円(90%減)、当期損失1億800万円(前年同期は2400万円の当期損失)と最終赤字を記録した。主要4事業中、同期の再生可能エネルギー関連事業は売上高5億1300万円(29.8%増)、セグメント利益は1400万円(7100万円のセグメント損失)と好調に推移した。このうち太陽光発電事業では、鹿児島県霧島市の設備(出力約2.2MW) が平成30年3月の稼働を予定していた。しかし造成工事に時間がかかったため、稼働時期は平成31年以降にずれ込む見通しという。稼働後はグループ会社のASTRAが維持管理を請け負う。大分県中津市の設備 (約2.3MW)は、平成30年4月の稼働を見込む。既存設備の買収でも、全般的に改正FIT法の施行や優良案件の減少などで競争率が高くなり、案件取得が困難になっているという。地熱発電事業では、宮崎県えびの市で約2MWの地熱発電設備を開発するため、調査井を2本掘削した。30~31年度にかけて仮噴気試験を行い事業化を進める。大分県日田市では、約100kWのバイナリー発電設備を設置するため、。今年度中に調査井を掘削する予定。同期は掘削した井戸などの原状回復費用にかかる繰延税金負債1100万円を計上した。
 
 電力取引関連事業は、売上高13億500万円(762.8%増)、セグメント損失は5700万円(1億4100万円のセグメント損失)と大幅な増収を確保。上期に管理支援業務契約とシステム提供契約を締結し、同期にこれらのシステムを客先に引き渡した。これと並行して、31年度の上期スタートを前提に複数の案件で交渉中という。