2017/12/20 ニュース
豊田通商、米国でV2G電力事業を展開するベンチャー企業に出資

 豊田通商は12月15日、米国のベンチャー企業ヌービーコーポレーション(本社カリフォルニア州)に出資参画すると発表した。ヌービーは、欧米で電気自動車(EV)の車載蓄電池を活用したVehicle to Grid(V2G)電力事業を展開している。今回の出資で、同社はヌービーに取締役を派遣し、EVの普及が見込まれる日本などで、EV・PHVを活用したバーチャルパワープラント(VPP)事業の構築・普及を推進する。ヌービーの技術では、充電ステーションに接続されている駐車中のEVの車載蓄電池から、電力系統の電力需給バランスに応じて電力を充放電する。駐車している複数のEVで、充放電を同時に制御しVPPを構築することもできる。EVを使用していない時も車載蓄電池を活用し、対価を生み出すことで、EVの購入・維持費の負担軽減にもつなげられるという。今回同社は、今年4月に設立したネクストテクノロジーファンドを通じて出資した。