2017/10/20 ニュース
中能登町、町営のメタン発酵設備を竣工

 石川県は10月19日、中能登町が建設していた「中能登町バイオマスメタン発酵施設」の完成祝賀会を開催した。新設備は下水処理設備の鹿島中部クリーンセンター(同町内)に建設され、下水汚泥を発行させてメタンガスを製造する。製造したメタンガスは、同処理場内で熱利用や発電に利用し、発酵後に残った汚泥は肥料として無料で町民に配布する。新設備は 前処理棟 (地上2階/地下1階)、メタン発酵槽、ガスタンクなどで構成され処理プロセスには、地場産業の明和工業㈱(金沢市)とアクトリー(白山市)が開発した技術が盛り込まれている。この案件は、県が産学官共同で開発した、財政力の小さい市町向けの「メタン活用いしかわモデル」の第1号案件とされる。今回の竣工を受けて、県は中小の下水処理場を運営する全国の自治体にも情報を発信していくという。