2017/06/28 ニュース
既設ダムで水力発電を地域活性化に活用 国交省
 国土交通省は6月27日、既設ダムを有効活用するための「ダム再生ビジョン」を策定したと発表した。今年1月から3回、同省に設置した検討会で策定を進めていたもので、既設ダムの有効活用を加速する方策を策定した。同省では、社会全体の生産性を向上するストック効果の高い社会資本の整備・活用などを加速するため、「生産性革命本部」を省内に設置している。この検討会はその「生産性革命プロジェクト」の一つとして発足した。同ビジョンには再生可能エネルギー関連の項目も含まれている。その中には、▽治水と発電の双方の能力を向上させる手法などの検討や、洪水調節容量の一部を発電に活用するための操作のルール化に向けた総点検、▽「河川管理者と発電事業者の意見交換会(仮称)」の設置、▽ダム管理用発電、公募型小水力発電の促進、プロジェクトの形成支援、▽水力エネルギーの更なる活用が地域活性化に活かされる仕組みの検討--などが盛り込まれている。