2017/06/14 ニュース
フード・プラネットグループ、負債額16億円で事業破たん

 東京商工リサーチは6月8日、フード・プラネット(札幌市)とその関連会社5社が7日に東京地裁から破産開始決定を受けたと報じた。負債額はフード・プラネットが11億1041万円、6社合計で16億1408万円という。同社は当初、大阪府でパッケージソフトウェアの複製などを行っていた。平成25年1月には子会社のSyoumailを設立。26年7月には、Syoumailの主要事業を電子証明書付きメールサービスの企画から太陽光発電関連に変更した。その上で、Syoumailの社名をアジェットクリエイティブ(同)に変更した。アジェットクリエイティブでは、出力50kW未満の分譲型太陽光発電設備などを販売しており、グループ全体では22年9月期に売上高23億4370万円を計上していた。しかし、事業は計画通りに進捗せず、25年9月期にはグループ全体で債務超過となっていた。これ以降、不適切な会計処理や上場維持を目的に取引所に虚偽回答をするなどの動きが相次いだ。28年2月には太陽光発電関連事業から撤退し、3月には東証マザーズ市場で特設注意市場銘柄の指定を受けた。そして、今年5月29日に上場廃止となり、今回の決定となった。アジェットクリエイティブ単体の負債総額は448万円と見られる。