東芝プラントシステムが5月15日に発表した平成29年3月期連結決算によると、同期の売上高は2268億6700万円(3.4％増)、営業利益175億8300万円(5.7％減)、経常利益190億9300万円(2％増)、当期利益127億9600万円(13.8％増)の増収増益となった。同期は、国内外の火力発電所、太陽光やバイオ燃料発電設備などのエネルギー効率化や有効活用を図る事業に引き続き注力した。同時にコスト競争力を強化するため、統合調達やグローバル調達の拡大、工法改善による工期短縮や変動費の低減なども強化した。

 

　これらの施策が奏功し、同期の発電システム部門は受注高が1445億7600万円(42.5％増)、売上高は1396億6900万円(7.8％増)、経常利益は101億6000万円(4.7％増)とそれぞれ増加。特に国内の火力発電設備分野で受注と売り上げが好調だった。反面、太陽光発電設備などを含む社会・産業システム部門は受注高が1065億1500万円(1.1％増)、売上高は871億9700万円(2.9％減)、経常利益は89億3200万円(0.9％減)とほぼ横ばいで推移した。今期は、発電システム部門で海外の火力発電設備案件などを継続的に受注し 受注高1470億円を目指す。社会・産業システム部門は太陽光発電設備案件の減少を見越し 1030億円と予測している。これを踏まえ、今期は売上高2350億円(3.6％増)、営業利益198億円(12.6％増)、経常利益200億円(4.7％増)、当期利益135億円(5.5％増)と増収増益を見込む。