三菱商事は4月7日、欧州で蓄電システムを利用した出力調整サービスを提供すると発表した。オランダ公営の総合エネルギー会社、エネコと設立した企業「エンスパイア ミー」を通じて、容量約5万kWの蓄電システムを今年末までに設置する。新設備はドイツ北部のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州に設置され、同社は単一の場所に設置される蓄電システムとしてはこれが欧州で最大規模だとしている。設置後、新システムは再生可能エネルギー発電事業者などに出力調整サービスなどを提供するため用いられる。同社は、ドイツだけでなく周辺諸国にもサービスを展開し、同社とエネコが共同で運営する洋上風力発電所の出力調整にも活用する予定としている。