東京電力エナジーパートナー(東京都港区)は3月2日、一般水力発電で発電する電力だけを顧客に提供する法人向け料金プラン「アクアプレミアム」を創設したと発表した。既に三菱地所の新丸の内ビルディング(東京都千代田区)とソニー本社(東京都港区)、ソニーシティ大崎(東京都品川区)との契約を獲得している。これらの顧客には4月から新プランの電力を提供し、他の顧客も今後開拓する。
新プランは、東京電力グループの一般水力発電所で発電する電力を提供する。ただし揚水発電とFIT制度で他の発電事業者から購入している電力は提供されない。対象となるのは、原則的に契約電力量が500kW以上で、施設全体の消費電力の10%以上か、年間100万kWh以上を新プランの電力で使用することが加入条件となる。料金面では、新プランで使用する電力量に応じ、CO2排出量ゼロの付加価値分が料金として加算させる。基本料金などは、契約中の料金プランや電力消費量に応じて個別に決定する。新プランの売り上げは、その一部が水源涵養林の育成やグループの発電設備の改良など、水力電源の維持・拡大に利用されるという。