丸紅は2月28日、子会社の大分ソーラーパワー(大分市)の吸収合併と、その保有設備などの売却が完了したと発表した。売却額は約400億円で、売却先は大分メガソーラー合同会社(東京都千代田区)。設備は吸収分割方式で大分メガソーラーが承継する形で売却された。同社は、今回の売却益約200億円を今期連結決算に特別利益として計上する。
今回の吸収合併と吸収分割は、同社の事業ポートフォリオを最適化するために実施された。設備売却の競争入札では、大分メガソーラーに出資する日本政策投資銀行が吸収分割方式を提案し、それを採用した。大分ソーラーパワーの吸収合併契約は昨年の12月26日付で締結され、今年の2月28日が合併の効力発生日になっていた。売却された設備は出力82.02MWで2014年3月に稼働、1社の保有する単一の設備としては国内最大(当時)だった。発電する電力は九州電力に売電されていた。