2013/04/12 ニュース
環境省、ごみ焼却炉の創エネルギー施設化を方向付け

 

 環境省は4月11日、ごみ処理設備や処理方法のあり方などを定める廃棄物処理施設整備計画を策定する前段階として、「今後の廃棄物処理施設整備の在り方について(案)」を策定し、パブリックコメントの募集を始めた。現在策定中の平成25年度~29年度の廃棄物処理施設整備計画にも反映されるもので、この中で省エネルギー・創エネルギーを念頭に置いた施設整備が重要課題の一つに挙げられている。
 
 この案では、今後省エネルギーや再生可能エネルギーなどグリーンエネルギーを最大限に引き上げることが政策課題になっていることを踏まえ、施設整備に処理施設の省エネルギー・創エネルギー化を進め、温室効果ガスの排出抑制やエネルギー消費の低減を図ることが重要とした。このため、十分なエネルギー回収量が確保できるよう廃棄物発電設備の大型化、熱などの形で回収したエネルギーの地域還元などを促進することが必要としている。
 
 また、木くずや各種汚泥など廃棄物系バイオマスの利活用は、循環型社会の形成だけでなく、地球温暖化防止にも貢献する。このためメタン回収施設と熱回収を行うごみ焼却炉を組み合わせて、可能な限りエネルギーを回収する多段階的利用を含め、効率的な廃棄物系バイオマスの利活用を進める。この方向に沿って効率的にバイオマスを利活用できるよう分別・収集の効率化も図る。