2016/04/27 ニュース
日立、日立市に風車のメンテ技術者育成拠点を開設
 日立製作所は4月26日、日立事業所埠頭工場(茨城県日立市)内に、風力発電設備の保守点検員を訓練する「日立風力保守トレーニングセンタ」を7月に開設すると発表した。実機訓練と講義を組み合わせた教育カリキュラムで、風力発電設備の保守点検員を育成する。新拠点は、出力2MWの風車を訓練機として使用し、運用実態に即した訓練を行う。
 
 同社は、稼働中の風力発電設備で保守点検員の教育を行ってきており、これまで約200名を育成した。しかし、稼働中の設備を用いた訓練では効率的な教育が難しいため、専門的拠点の開設を決めた。訓練内容は故障時の対応シミュレーションや、ナセルとハブ間の狭隘スペースへのアクセス、部品交換などを行う模様。また教育カリキュラム修了者には社内資格を認定し、スキルアップの気風を醸成する。同社は将来、自社製だけでなく、幅広いメーカーの風車をカバーできるような保守点検員の育成も検討し、国内の保守点検員の需要増加に応えたいとしている。