2015/12/11 ニュース
ごみ焼却発電設備を遠隔操作できる新システムを開発 日立造船
 日立造船は12月10日、自社開発のごみ焼却発電設備用遠隔操炉システムが、1か月間の遠隔操炉を達成したと発表した。にしはりまクリーンセンター(兵庫県佐用町、処理能力89t/日、発電出力870kW)で今年9月の1か月間、実証実験を行い良好な結果が得られた。
 
 今回開発したシステムは、同社の「remonシステム」「CoSMoS」など、他の焼却炉を遠隔監視・運転支援するシステムの運用効果を最大化するため開発した。同社本社ビル内にある遠隔監視・運転支援センターが、設備の燃焼調整を遠隔操作して行い、同社の運転支援スタッフが24時間体制で遠隔操作と設備の稼働状況を評価する。実証試験では、この遠隔監視・運転支援センターと同センターの中央制御室にシステムを設置。1か月間の試験で適切な燃焼調整ができたことを確認した。同社は今後、国内外のごみ焼却発電設備に同システムを導入し、運転支援と運転員の技術向上のための教育活動を行う。また、東南アジアなどの設備に同システムを展開する方針。