2015/10/15 ニュース
東芝、米社と地熱発電事業で連携
 東芝は10月15日、米オーマット・テクノロジーズと、地熱発電事業分野で戦略的な協業関係を構築するための契約を締結したと発表した。オーマットは地熱発電機器の製造や発電事業を行っており、バイナリー式の発電機器・システムの販売では世界第1位だという。今回の契約で、両社は今後、地熱発電所の設計・調達・建設など地熱発電事業分野でサービスの競争力向上を目論む。
 
 オーマットの特異なバイナリー発電設備は、比較的低温の温水を熱源に特殊な作動流体を利用するもの。また、地中から噴出する温水・蒸気を利用するフラッシュ式とバイナリー式を組み合わせたコンバインド型地熱発電システムを提供する、世界で唯一の企業でもある。両社は、オーマットの地熱IPPの開発力、バイナリー発電機器の技術力、グローバルな販売網と、同社のフラッシュ式発電設備の技術力、ノウハウを組み合わせて国内外でのシェア拡大を図る。特に、コンバインド型地熱発電システムの提案を中心に、地熱資源の特性に応じた最適な設備提案で、他社との差別化を目指す。