九州電力は9月7日、同社管内の9島を対象にした再生可能エネルギー(再エネ)発電設備の接続可能量算定結果を公表した。試算によると、4島で接続可能量が増大する結果となった。このため、同社は昨年7月から保留していた発電事業者向けの接続申し込みへの回答を再開する。
同社は現在壱岐、対馬など7島での接続申し込みで回答を保留している。同社の管内で接続申し込みが相次ぎ、申し込み発電量が接続可能量を上回ったことが原因だが、今回は国が整理した新しい接続可能量の算出方法で試算した。その結果、追加接続は▽対馬(追加接続可能量86kW)、▽喜界島(1368kW)、▽奄美大島(1万1045kW)、▽甑島(90kW)で可能なことが判明した。ただし、種子島など接続可能量を超過している5島は、今秋以降に再エネの出力制御を実施する可能性があるとしている。また、その他の離島も再エネの導入が進めば出力制御を実施する可能性があるという。同社は今後、今回の試算結果を受けて発電事業者向け説明会を開催する予定。