2015/07/01 ニュース
日立、大型洋上風力への送電システム開発に参画
 日立製作所は6月30日、新エネルギー・産業技術総合開発機構の「次世代洋上直流送電システム開発事業」の委託先に選定されたと発表した。今後、2020年までの5年間に高信頼性・低コストの多端子直流送電を実現するコンポーネントを開発する。
 
 同社は、▽実施地域の選定と洋上風力発電設置に適した地域の調査・検討、▽大容量送電システムのケーススタディ・高周波変圧器の開発、高周波変圧器の設計・製造の具体的な課題の抽出、▽互換性を持つ高圧直流送電のシミュレーションモデル開発、各製造業者が共通して使用できる制御・保護仕様を持つシステムの開発、を担当する。同事業は、海中ケーブルを用いる長距離送電で、大需要地の送配電システムに直接接続するケースや、新たに送配電システムを構築するケースなどを想定。洋上~陸上の複数のポイントで相互に接続して送電システムを構築するために必要となる技術開発を進めるもの。同事業に参画する企業・団体は以下の通り。
 ▽常翔学園大阪工業大学、▽住友電気工業、▽東京大学、▽東京電力、▽東京電機大学、▽東芝、▽電力中央研究所、▽日立製作所、▽大林組、▽古河電気工業