高山市は現在策定中の「高山市新エネルギービジョン」で骨子案を固め、市民からの意見募集を11月27日より受け付けている。意見は12月26日まで募集する。市では市民からの意見を踏まえた上で新エネルギービジョンを策定し、再生可能エネルギーの利用推進などを図っていく方針。
新エネルギービジョンの計画期間は平成25年度~32年度の8年間。その間、随時エネルギー情勢や技術革新などの変化に応じて見直す。計画では、平成24年度の再生可能エネルギー等の発電量約3000MWh/年を、平成32年度までに9万MWh/年(市内一般家庭の消費量の約半分)にまで引き上げ、化石燃料9000kl(原油換算)のエネルギーを再生可能エネルギーなどに転換する。このため、公共施設で率先して新エネルギー設備を導入するほか、住宅、事業所への新エネルギーの導入を促進する。同時に、新エネルギーを活用し地域産業を活性化するなどして、特色ある地域づくりにも活かす。このため、▽公共施設、住宅、事業所で太陽光発電設備、中小水力発電設備、クリーンエネルギー車などの導入を推進、▽エコ住宅、エコオフィスの普及と取り組みを推進、▽地熱発電設備、バイオマス発電設備の立地を促進、▽エネルギー関連企業の誘致と立地の促進、▽再生可能エネルギー関連ファンドの創設を検討、▽太陽光発電設備などで屋根貸しのマッチング制度の創設を検討、▽防災拠点への新エネルギー設備導入を推進、などの施策に取り組んでいく。