2021/08/30 ニュース
NEDOらが世界初!人工光合成による100㎡規模でソーラー水素を製造する実証実験に成功

2021年8月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)は、人工光合成システムの社会実装に向けて、100平方メートル規模の太陽光受光型光触媒水分解パネル反応器と水素・酸素ガス分離モジュールを連結した光触媒パネル反応システムを富士フィルム、TOTO、三菱ケミカル、東京大学、信州大学、明治大学とともに開発し、世界で初めて実証実験に成功したと発表した。この実証実験は2019年8月に開発したシステムを東京大学の施設内に設置し、自然太陽光の下で、水を分解し生成した水素と酸素の混合気体から高純度のソーラー水素を分離・回収に成功し、ガスの流路を適切に設計することで混合気体を長期間にわたり安全に取り扱えることを確認した。以上により、ソーラー水素を製造する光触媒パネル反応システムの大規模化、ソーラー水素製造プロセスの安全な設計実現に寄与する。