イマジニアは5月15日の取締役会で、再生可能エネルギー事業への参入を決めた。7月1日の予定で同事業を開始する。各地の農業用水路に、出力10kW~20kWの小水力発電設備を設置し、発電した電力を電力会社などに売電する。自己資金で約10億円を投じ、事業開始当初は宮城県・福島県内で設置を進め、年内に設置を完了する。将来的には他の地域やアジアへの展開も見据えているという。並行して、バイオマス発電の事業化も進めていく。
同社では、執行役員・再生可能エネルギー事業本部長に日揮などで数々のプロジェクトに携わってきた星野忠一氏を迎える。この人事で、性能不安のリスク軽減や発電設備のコスト軽減を達成する。また、社外取締役には小宮山宏・元東京大学総長(現三菱総合研究所理事長、プラチナ構想ネットワーク会長)を迎え、指導・助言を要請する。同社の設置する設備は落差工のない農水路でも発電でき、発電設備の効率性と経済性が確保できるという。設備設置は補助金に頼らない手法で進める。