「クロキリ」の愛称で親しまれている芋焼酎メーカーの霧島酒造株式会社(宮崎県都城市)では、さつまいもを使った発電を行っている。2014年から発電事業を開始し、現在では年間約850万kWh、約2400世帯分の年間消費電力に相当する電気を作っている。発電した電気は電気自動車など社内で利用しているが、その多くは九州電力株式会社(福岡県福岡市)へ売電している。売電による年間収入は約2億5500万円(2019年度)。霧島酒造では焼酎製造の過程で出る焼酎粕の廃棄処分に多額の費用がかかっていたが、さつまいもを廃棄せずリユースし発酵させて生じるバイオガス(メタンガス)により発電している。