2021/06/10 ニュース
新電力会社の資金繰り悪化、約25%の会社が特例措置を利用

2021年5月21日、株式会社帝国データバンク(東京都新宿区)は「第5回『新電力会社』の経営実態調査」を発表した。この調査結果によると、新電力会社706社は新規参入企業の増加により競争が激化する一方で、電力卸売価格の高騰を受け資金繰りの悪化が懸念されるとしている。2020年12月から2021年1月にかけて電力卸売価格が急騰し、市場での調達が困難になったことで、インバランス料金の支払いが多額となった新電力会社が増えた。こうした状況を受け、経済産業省はインバランス料金の分割支払いを認める特別措置を講じたが、この特例を利用している新電力会社は173社(4月9日時点)で、全体の約4分の1に及んでいる。